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2016年9月21日 (水)

自動車と自動化やIoT関連の特許ニュースについて

こんにちは、テック青木です。

グーグルを始めとして、自動車の自動運転に関する技術開発や社会的影響に関する記事を多く目にしますね。
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●特許からみる自動運転やIoT活用

特許分析のパテントリザルト社では、9月14日に米国における「自動運転関連技術」について、特許分析により参入企業の動向をまとめて発表しました。

http://www.patentresult.co.jp/news/2016/09/autonomous-car.html

多岐な分野にわたる自動運転技術の全般について調査することを目的に、関連米国特許3,620件について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行ない、特許総合力ランキングは、1位 トヨタ自動車、2位 GM GLOBAL TECHNOLOGY OPERATIONS、3位 日産自動車という結果を出しています。

また、5位にはGoogleが入っており、自動車会社以外の分野からの参入が続いていることをうかがわせています。

● 特許の質と量

 単独の特許よりも多くの特許(技術)の組み合わせが必要な自動車業界ですが、上位5社を比較してみると、有効特許件数では300件を超えるトヨタ以外はさほど件数に変わりはありませんが、個別の特許の有効性(引例数等から算出)では、グーグルのスコアが高いところに、新規参入者ならではの独自性が見えるように思います。

 介護、高齢者対応など、社会インフラと密接な関係を持っている分野であり、自動車を一つのプラットフォームとしてみたときに、自動運転がどのように社会サービスと結びついていくのか、そこで有効な技術とは何かについて、自動車そのものにはかかわらない起業であっても自社の強みも踏まえながら、この分野の技術動向を見ていく必要がありますね。

● 自動車と防災マップ

また、福岡工業大学では、同じく9月14日に、工学部 電子情報工学科 松木裕二教授が自動車を用いた浸水状況可視化システムに関する特許権(特許番号:第5982709号  登録日:平成28年8月12日)を取得したことを発表しました。

http://www.fit.ac.jp/news/archives/1904

リリース記事によれば、
複数の自動車内に配置された速度センサで計測した垂直軸回りの角速度がある閾値を超えた場合に、その車両が津波による浸水状態にあると判定して、
その車の位置情報、浸水時刻などの浸水情報から浸水情報をもとに、その地域の浸水マップを自動的に作成し、その情報に基づく避難情報をユーザ端末に配信するというものだそうです。

浸水計測センサのような装置を各地域に固定で設置する必要がなく、リアルタイムに津波による浸水状況を把握して、避難勧告等に利用できるという効果をうたっています。

● 「既にそこにあるもの」の活用

 リリース記事で見る限り、今回の発明のポイントは、速度センサ(水そのものとは関係ない)から、津波を受けることによる車の以上な動きを感知して浸水状況を判断することと、複数の車の情報から、津波による浸水マップをリアルタイムで作成して、防災に活用する点かと思います。

 既に出ていると思いますが、同じような発想は、みんなが持っているスマホのGPSと加速度センサを利用して、通常と異なる動き(例えばある地点で、皆が一斉に同じ方向に走り出す)などの情報から、その地点での災害や事故(事件)などを判定するといった、
既にそこに大量にあるものから得られる情報を、本来とは別の用途のために解釈しなおして利用するというカテゴリに入るものだと思います。

 解釈が変われば活用方法も変わるという点で、視野の転換がポイントになる事例かと感じた次第です。

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